ETYMOTICのロングセラー「ER4 Series」の新製品「ER4XR」を発売。
通常価格 ¥39,800(税別)
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発売日 2016/08/04
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■「ER4SR」が原音に忠実なフラットサウンドに対して、「ER4XR」は高解像度をそのままに低域を強調させ、バランスドアーマチュア型とは思えないほど、パワフルかつ躍動感あるサウンドを実現しました。
■中高域は低域に埋もれることなくフラッグシップに相応しい鮮明な音楽再生が可能です。
「ER4XR」はモニター系サウンドを特色としたEtymotic Research社の新境地を拓く低音を強化した新モデル。
仕様はロングセラーの「ER-4S」を受け継ぐシングルBAドライバー1基の構成で、同社を象徴する3フランジ・イヤーチップと、アノダイズド加工を施したシンプルなストレート型のアルミ製ボディ。
サウンドは基本同時発売された「ER4SR」の低音をブーストした感じで、“Etymotic Research社のイヤホンとしては低音が強く出る”という印象。ただ低音以外は基本的に同じ帯域バランスに整えられているはずが、聴感上は中高域にも変化があることに気づいた。
標準の3フランジ・イヤーチップを装着し、まずSHANTIの『Killing Me Softly With His Song』を聴くと、女性ボーカルのアタックが強めに出て声の立体感が増しており、シンバルの金属音も繊細さのみならずわずかに急峻さを増す。アコースティックギターの余韻、空気感と繊細な音を出し切る同社らしいサウンドに加え、音の刻みの鋭さも向上している。ベースはゴツリとした芯を持たせて付帯音も響かせない低音で、狙い通り完璧にコントロールした成果と言える。
JロックのKEYTALK『桜花爛漫』ではエレキギターの厚みと安定感が増し、男性ボーカルの声も輪郭が明瞭だ。ドラムもソリッドな響きとキレを獲得しており、現代的な音源との相性向上は狙い通りだった。
付属のフォームイヤーピースに交換した効果は、解像度の上昇と中広域の鮮明さの向上だ。特に全帯域の音を伸びやかに徹底的に引き出し、圧倒的な情報量を持つ。ただ女性ボーカルの声やシンバルなどのアタックがより強くなるため、好みは分かれるだろう。
やはりベースには繊細さと解像感を併せ持つサウンドを持ちつつ、より現代的なチューニングとして低音を重視した本機は同社の新境地を体感できるだろう。
文:折原一也
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。