【E203 オーディオマザーボード / 入念に作り込まれたDAC回路】
フラッグシップES9039SPRO DAC
E203に搭載されているDACチップES9039SPROは、最新のHyperstreamR IVアーキテクチャの下で開発されました。
ES9039SPROは8チャンネル独立の電流出力経路を備えていますが、この設計に合わせるため、8チャンネル独立のI/V(電流-電圧) 変換回路を 対応させています。
さらに、LPF回路で4つの完全差動信号を取り出し、バッファ駆動回路でペアリングしています。
LPFとバッファの両回路は、E203全体で信号がバランスよく伝送・増幅されるよう、完全対称のバランス・アーキテクチャで設計されています。

【E203 オーディオマザーボード / ハイブリッドアンプ回路】
アンプ回路はハイブリッド設計で、高性能OPA1612 オペアンプと厳選されたディスクリート・バイポーラ ・ジャンクション・トランジスタ(BJT)をシームレスに統合しています。
このアプローチは、オペアンプの精度と効率と、増幅段におけるディスクリート・コンポーネント の優れた音質と柔軟性を組み合わせたもといえるでしょう。
OPA1612は優れた性能を発揮し、ディスクリートBJTは完全に対称的な電流増幅段を可能にする一方で、ディスクリートBJTは広範なサウンド・チューニング を可能にし、ES9039SPROをE203でよりエモーショナルに魅せるために望ましいトーン特性を形成する自由を与え、真のクラスA増幅の基盤を形成します。
この2つの利点を組み合わせることで、卓越した電流出力能力を実現するだけでなく、高感度、低インピーダンスで電流を必要とするIEMの駆動に最適です。

■エキスパートキャリブレーション (手調整)
私たちは、最適な動作状態を達成するために回路内のコンポーネントを入念に微調整します。
このプロセスには、小さな部品のばらつきから生じる可能性のある静的電流の差異を最小限に抑えることが含まれますが、これに限定されるものではありません。
これらの不一致を制御することで、トランジスタが理想的な伝導範囲内で動作するようにし、一貫した正確な信号出力を保証します。

■精密なマッチング(ハンドペアリング)
バイポーラ・トランジスタ(BJT)は、 両チャンネルにわたって完璧な一貫性を確保するために手動でマッチングされます。
これにより、増幅率が均一に保たれ、バランスの取れたまとまりのあるサウンド・パフォーマンスが保証されます。

■デュアル・アンプ・オペレーション (DAO) Class A Class AB
音色の3ウェイ・スイッチにより、Class A、Class AB、Hyperモードを切り替え可能

異なるIEMやヘッドホンなど、 好みや音楽ジャンルに合わせてサウンドシグネチャ をカスタマイズ。
設定においては、明確な優劣は、存在せず、相乗効果や好みの問題となります。

・Class A
低歪み、最適な再生状態。 絹のように滑らかで、 暖かく、みずみずしい。 ディテールとマクロダイナミックの多いセンチメンタルな音楽に最適です。

・Class AB
より高い能率とダイナミック。クリアでタイト、伸びやかで権威あるスラム高いダイナミックレンジを持つ音楽に最適です。

■Hyperモード 究極のパフォーマンス
Hyperモードは、オーディオ出力を最も重要な要素として優先させます。
実用面を考慮し、出力を抑えることなく、最大限のパフォーマンスを発揮します。
・DAOはクラスAに設定される
・静止電流は性能を最大化するように調整される
・その他運転パラメーターの微調整

【E203 オーディオマザーボード / 極限 - 純粋なフォーンアウト出力】
限られたPCBスペースの中で、E203はヘッドフォン出力 (PO) 究極のパフォーマンスを達成するように設計されています。
これを確実にするため、オーディオ・マザーボードにはラインアウト (LO)やプリアウト回路を搭載していません。このような高密度のレイアウトにこれらの追加出力を統合すると、回路間のクロストークや干渉のリスクが高まります。
この意図的な選択は、ピュアで妥協のないヘッドホンリスニング体験を提供することに重点を置いていることを反映しています。
PO出力を優先させることで、E203のすべての要素が、妥協することなくヘッドホンを最大限に駆動するために最適化されています。

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